
1手が止まらない 19
2達成感 20
3読みやすさ 12
4どんでん返し、伏線 18
5あらすじ 18
おすすめ度 計 87点
あらすじ
1973年、大阪の廃墟ビルで一人の質屋が殺された。容疑者は次々と浮かぶが、結局、事件は迷宮入りする。被害者の息子・桐原亮司と、「容疑者」の娘・西本雪穂―暗い目をした少年と、並外れて美しい少女は、その後、全く別々の道を歩んで行く。二人の周囲に見え隠れする、いくつもの恐るべき犯罪。だが、何も「証拠」はない。そして十九年……。息詰まる精緻な構成と、叙事詩的スケール。心を失った人間の悲劇を描く、傑作ミステリー長編!
※引用 東野圭吾著 白夜行
読んでみて
読み終わってすぐ、なぜかものすごい達成感と心の中に引っ掛かりを感じました。
この心の引っ掛かりは何だろうと少しモヤモヤしながら、馳星周さんが書かれた解説を読んだのですが、この引っ掛かりの正体がわかったとともに、急に背筋が寒くなり一気にトリハダが立ちました。
この作品の中で、東野圭吾さんは桐原亮司と西本雪穂の内面を一切描いていなかったのです!さらに動機すら描かれていませんでした。
ふたりー桐原亮司と西本雪穂は、彼らを取り巻く人間たちの視点を通してのみ描写されていたのです。
そんなことありえるのかと思い、もう一度さらっと読み直してみましたが、衝撃でした…。ふたりの心情と動機をわかった気になっていただけで、全くわかっていなかったのです。
正直、少し怖かったです。(笑)
かなりおすすめしたい作品なんですが、実は超大作で、読み終わるころには手が筋肉痛になるくらいなんですよね。(笑)
しかし、朗報です。
こちらの「白夜行」、実は電子書籍化しています!!
自分ももし本で買っていなかったら、間違いなく電子書籍で買うだろうと思います。
めちゃくちゃ面白かったんですが、それだけ読むのが大変でした。(笑)
本、電子書籍どちらでも構いませんが、ぜひ読まれることをおすすめします!!
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